<< 2015/04 >>
01 02 03 04
05 06 07 08 09 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

RSS

佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』大和紀伊方面5 佐保2015年04月02日

佐保川 wikipediaより

(写真は佐保川。wikipediaより)

佐保

奈良市の北方。

大伴家持

千鳥なくさほの川の清き瀬を馬うち渡しいつか通はむ

大伴坂上郎女

うちのぼる佐保の河原の青柳は今は春べとなりにけるかも

紀友則

誰が為の錦なればか秋霧の佐保の山辺を立かくすらむ

曾禰好忠

入日さす佐保の山辺の柞原ははそはらくもらぬ雨と木の葉ふりつゝ

服部綾足

佐保川の秋を涸れたる細ながれくこの実赤う影投げにけり

補録

佐保

作者未詳

佐保川の清き川原に鳴く千鳥かはづと二つ忘れかねつも

大伴坂上郎女

千鳥鳴く佐保の川門かはとの瀬を広み打橋渡すと思へば

佐保川の小石踏み渡りぬばたまの黒馬くろまの来る夜は年にもあらぬか

我が背子がる衣薄し佐保風はいたくな吹きそ家に至るまで

よみ人知らず

佐保山のははその紅葉ちりぬべみ夜さへ見よと照らす月影

藤原冬嗣

ふるさとの佐保の河水けふもなほかくて逢ふ瀬はうれしかりけり

坂上是則

佐保山のははその色はうすけれど秋はふかくもなりにけるかな

大江匡房

佐保姫のうちたれ髪の玉柳ただ春風のけづるなりけり

越前

さほ姫の衣はる風なほさえて霞の袖にあは雪ぞふる

順徳院

佐保姫の染めゆく野べはみどり子の袖もあらはに若菜つむらし

心敬

佐保姫の霞の袖に髪すぢをみだすばかりの春雨の空

鵜殿余野子

ふるさとの佐保の河水ながれてのよにもかくこそ月はすみけれ

次へ

コメント

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yamatouta.asablo.jp/blog/2015/04/02/7602293/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。