<< 2016/07 >>
01 02
03 04 05 06 07 08 09
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

RSS

佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』山陽線12 錦帯橋~萩2016年07月07日

春の錦帯橋

錦帯橋

岩国にあり。

 

鈴木雅彦

川原にり錦帯橋の組立をあげつろひ語る春の旅人

山口

毛利氏の旧城市。

 

岩田まさ子

松おほしいささ小流れ黄昏れて長府の町はしづかなる町

山口より北十一里。日本海に面す。毛利氏の城址あり。

 

福原俊丸

たたなはる城の石垣あれはててまつはる蔦のこころかなしも

補録

岩国山

万葉集由来の歌枕。岩国市西南の欽明路峠かという。

山口若麻呂(万葉集)

周防なる岩国山を越えむ日は手向けよくせよ荒しその道

不逢恋
藤原家隆

逢ふことは君にぞかたき手向して岩国山は七日なぬかこゆとも

宗尊親王

手向せしいはくに山の峰よりも猶さがしきはこの世なりけり

今川了俊(道行触)

立ちかへり見る世もあらば人ならぬ岩国山もわがともにせむ

山口

山口の瑠璃光寺にて
若山牧水

山静けし山のなかなる古寺の古りし塔見て胸仄に鳴る

吉井勇

萩に来てふとおもへらくいまの世を救はむと起つ松陰は誰

コメント

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yamatouta.asablo.jp/blog/2016/07/07/8127130/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。