<< 2016/07 >>
01 02
03 04 05 06 07 08 09
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

RSS

佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』山陰線2 西舞鶴2016年07月14日

田辺城 Railstation.net フリー写真

田辺城(京都府舞鶴市)

綾部駅より舞鶴線によりて天の橋立方面に至る。

西舞鶴(田辺)

古く田辺といふ。慶長五年細川幽斎の籠城せし地。城址いま公園となりて心種園といへり。

 

慶長五年七月廿七日、丹後国籠城せし時、古今集証明の状式部卿智仁親王へたてまつるとて

細川幽斎

いにしへも今もかはらぬ世の中に心の種をのこす言の葉

(注:石田三成の西軍に包囲され、丹後田辺城に籠城していた時、古今伝授の秘伝書と共に智仁親王(後陽成天皇の同母弟)に奉った歌。親王は兄天皇に幽斎の助命を奏請し、これを受けて天皇は勅使を派遣し講和を実現させた。)

補録

琴引浜(網野の浦)

京都府京丹後市にある砂浜。鳴き砂で名高い。

細川幽斎

根上がりの松に五色の糸かけつ琴引き遊ぶ三津の浦浜

細川ガラシャ

名に高き太鼓の浜に鳴神のをちにも渡る秋の夕さめ

与謝野鉄幹

遠く来て我が行く今日の喜びもともに音を立つ琴引の浜

与謝野晶子

おく丹後おくの網野の浦にして入日をおくる旅人となる

人踏めば不思議の砂の鳴る音も寂しき数の北の海かな

コメント

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yamatouta.asablo.jp/blog/2016/07/14/8131764/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。