写真は美保神社飛地「地の御前」。沖合には「沖の御前」と呼ばれる小島があり、神話で事代主命が釣をしていたとされる所。島根県松江市美保関町地蔵崎。
美保の関
島根半島の東端。境駅より汽船にて四十分を要す。(注:現在では松江駅や境港駅からコミュニティバスが利用できる)
三条実美
みほが関よるの浪の穂のいちじろく神世のあとぞここに残れる
藤井喜一
明け方を頬白なけばもやはれて浜の小松のすくすく立てり
宮川秀理
出雲富士片曇りして美保の海の真帆ことごとく夕やけにけり
林国太郎
美保の海夕もや淡く立ちこめて涼しく立てり夜見の松原
補録
与謝野寛
地蔵崎わが来る船も大山も沖の御前も紺青のうへ
与謝野晶子
美保の関事代主の御燈にも烏賊乾しわたす注縄張る如く
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