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佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』山陰線12 美保の関2016年08月25日

美保の崎(地蔵崎)

写真は美保神社飛地「地の御前」。沖合には「沖の御前」と呼ばれる小島があり、神話で事代主命が釣をしていたとされる所。島根県松江市美保関町地蔵崎。

美保の関

島根半島の東端。境駅より汽船にて四十分を要す。(注:現在では松江駅や境港駅からコミュニティバスが利用できる)

三条実美

みほが関よるの浪の穂のいちじろく神世のあとぞここに残れる

藤井喜一

明け方を頬白なけばもやはれて浜の小松のすくすく立てり

宮川秀理

出雲富士片曇りして美保の海の真帆ことごとく夕やけにけり

林国太郎

美保の海夕もや淡く立ちこめて涼しく立てり夜見の松原

補録

与謝野寛

地蔵崎わが来る船も大山だいせんも沖の御前ごぜん紺青こんじやうのうへ

与謝野晶子

美保の関事代主ことしろぬし御燈みとうにも烏賊乾しわたす注縄しめ張る如く