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佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』九州34 英彦山2017年06月25日

英彦山

補録

英彦ひこさん

福岡県田川郡と大分県中津市にまたがる山。古くは彦山と書き、また英彦は「えひこ」「えいげん」とも読まれた例がある。修験道の霊場として栄えた。英彦山神宮(彦山権現)を祀る。JR日田彦山線の彦山駅よりバス便があり、また銅の鳥居から英彦山神宮までスロープカーが運行している。

 

神祇歌 作者未詳(玉葉集)

いさぎよき彦の高嶺の池水にすまば心のすまざらめやは

これは、ある人、筑紫の彦の山に籠りて後世の事祈り申しけるついでに、「いさぎよき彦の高嶺の池水にすます心を又はけがさじ」と思ひつづけてまどろみ侍りける夢に告げさせ給ひける御返しとなん

豊前の彦の山にて桜の二十町ばかり峰にも谷にも咲きわたれるを見て

海量法師

み吉野の山ならずして思ひきやかかる桜の花を見むとは

豊国の彦の高嶺の桜花またも見に来む春の知らなく

北原白秋

北の方雲にかくろき山の英彦えいげんならむ尖りる見ゆ

吉井勇

彦山ひこさんの荒山伏のあくびよりこれや湧き来し雲にあらぬか

西田嵐翠

炭坑の煙みなぎる夕空のをちかたにみゆ英彦山の雪

生田蝶介

天狗ども夜をひそひそと築きけむ石段の石はまろまろ太き