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1月の新刊のお知らせ2018年02月05日

先月の新刊は12冊でした。『和歌ものがたり』は432円、『小野小町集』は324円、『解註謡曲全集』各冊は108円~250円です。今回の謡曲は、和歌とゆかりの深い曲が多く、「東北」は和泉式部、「井筒」は業平、「江口」は西行、「采女」は人麻呂、「梅」は家持と、それぞれ和歌や歌人の伝説に取材した作品です。稀曲「雪」など愛すべき小品もあります。表紙画像をクリックすると、商品説明頁へ移動します。


佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』九州55 四極山2018年02月17日

高崎山(四極山)

補録

四極しはつ山(高崎山)

大分県大分市の西端、別府市との境にある山。別府湾に面す。野生のニホンザルが生息し、高崎山自然動物園で餌付けがされている。万葉集に詠まれた「四極山」は摂津国住吉辺りの丘陵かと見る説が現在は有力であるが、中世の歌枕書では豊前国の歌枕としており、高崎山に比定されよう。「柴津山」とも書き、古歌では楢の葉の名所とされた。

 

高市連黒人の羈旅歌(万葉集)

四極山しはつやま打ち越え見れば笠縫かさぬひの島こぎかくる棚なし小舟

月前逐涼といふ事を
源俊頼(新続古今集)

しはつ山ならの若葉に漏る月の影さゆるまで夜は更けにけり

正治二年百首歌に
守覚法親王(新続古今集)

しはつ山風吹きすさぶ楢の葉にたえだえ残る日ぐらしの声

久安百首歌に、旅歌
藤原俊成(続後撰集)

しはつ山ならの下葉を折り敷きて今宵はさ寝ん都恋しみ

佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』九州56 由布岳2018年02月18日

由布岳(おおいた風景写真集より)

補録

由布岳

大分県由布市にある火山。樹氷で知られる。万葉集に「木綿ゆふ山」と見え、和歌では雪の名所とされた。

 

雪に寄す
作者不明(万葉集)

思ひ出づる時はすべなみ豊国の木綿ゆふ山雪の消ぬべく思ほゆ

羈旅作
作者未詳(万葉集)

乙女らがはなりの髪を木綿ゆふの山雲な棚引き家のあたり見む

豊後国由布の岳の雪を見て
橘為仲

神代より多くの年の雪つもり白くも見ゆる由布ゆふたけかな

山の卯の花をよめる
藤原教定

神垣に手向たむけとは知らねども卯の花咲ける由布の山かげ

ゆふの山の絵に
村田春海

万代よろづよに神さびたてる由布の山そら行く雲も麓なりけり

与謝野晶子

われは浴ぶ由布の御岳みたけの高原に銀柳の葉のちりそめし秋

安部俊市

ふりさけてみれば由布ゆふだけ鶴見つるみだけ雲をかづきてならびかかれり

浅利良道

由布山にかかる笠雲今日の日の旅のなごりとおもひつつ見む

新刊のお知らせ 謡曲 身延ほか2018年02月18日

鸚鵡小町 月岡耕漁画

引き続き、アマゾンkindleにて『解註謡曲全集』を刊行中です。今回は鬘物(かずらもの)の10冊です。価格は108~250円です。kindle unlimited では無料でお読み頂けますので、会員の方はぜひご利用下さい。表紙画像をクリックすると、商品説明頁へ移動します。