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佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』九州67 鏡の池(八代の池)2018年08月31日

補録

鏡の池(八代の池)

八代市は熊本県中部、球磨川の河口に臨む市。もと細川氏の支藩松井氏の城下町。不知火海(八代海)に面す。「鏡の池」はかつて湿地帯を成していたという八代の沿海部にあった池で、今八代市迎町に鏡の池跡があり、また鏡町の鏡ヶ池公園には小さな池が残存する(もとの鏡の池との関連は不明)。ここでは毎年四月二十七日鮒取り神事が行われている。

 

永久四年百首、池
太皇太后宮肥後(夫木抄)

みさび居ぬ鏡の池に住む鴛鴦をしはみづから影をならべてぞ見る

肥後の国八代にとどまりける日、池を見侍りて

細川幽斎

影も見じ日数をうつす旅衣身をやつしろの池のかがみに

題不知
相良義陽さがらよしひ

水の上に立つ朝霧は曇れども磨け鏡の池の秋風

月の歌の中に
契沖

塵もゐぬ鏡の池のきよければ水なき空にかよふ月かげ

新刊のお知らせ(解註謡曲全集シリーズ)2018年08月31日

砧 月岡耕漁「能画大鑑」

野上豊一郎編『解註謡曲全集』シリーズの続刊10冊をamazonにて発売しました。今回は巻一の後回しにしていた曲で、多くが稀曲です。弁才天が活躍する「江島(えのしま)」や、不老不死の薬を求めて唐土の方士が富士山にやってくる「富士山」など、あまり知られていない曲ですが、なかなか面白い話が多いと思います。
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