紅葉は散り、黄葉は残る ― 2017年12月06日
鎌倉の紅葉が盛りに ― 2017年12月03日
冬紅葉 ― 2016年12月14日
裏葉もみぢ ― 2016年12月04日
紅葉に初雪 ― 2016年11月24日
梅雨の広葉樹林と銀竜草(季節の記録) ― 2016年06月24日
6月15日、八王子に住む友人に誘われ、久しぶりに山歩きをした。山梨県小菅村と大月市の境をなす松姫峠の登山口から、鶴寝山を経て大マテイ山の山頂まで。おおむね平坦な尾根道が、水楢や山毛欅の繁る森の中を通っている。歩き始めた頃は春蝉が鳴きしきっていたが、日が陰ると静寂に包まれ、時々鳥の声が響くだけ。霧が濃くなると、何とも幻想的な風景になった。
林床に銀竜草を見付けた。菌類に寄生する植物だそうだ。
時に水楢や栗、山毛欅などの巨樹に遭う。樹皮が古色蒼然として美しい山毛欅の大木は私の最も愛する樹木だ。東京からこんなに近いところに、これほど山毛欅の多い森があるとは知らなかった。多摩川の水源をなす森なので大切に守られているとのことだ。
橡の巨木も。推定樹齢約六百年という。
昆虫の写真を趣味にしている友人は毎週のように通っていると言うが、あまり知られていないハイキングコースのようで、登山口まで行くバスもハイ・シーズンの土日のみ運行とのこと。我々以外、登山客は一人として見かけることがなかった。深い森の精気に浸れた一日だった。
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