画像資料集を公開しました(更新のお知らせ) ― 2013年02月13日
『拾遺愚草』資料集のコーナーに画像資料集を新設しました。多くはこのブログでも使った写真です。『拾遺愚草』鑑賞の一助になれば幸いです。
まだ未完成で、今後もう少し増やす予定です。
更新情報:永福門院改訂 ― 2011年05月13日
永福門院の歌を一部選び直し、排列なども改めました。注釈等は、後日付けるつもりです。
また、正治院百首の参考資料として、正治百首(初度・後度)の新古今入集歌をアップしました。
更新情報:歌合百首(六百番歌合) ― 2011年04月30日
更新情報:花月百首をアップしました ― 2011年02月25日
更新情報:閑居百首 ― 2010年12月01日
「藤原定家全歌注釈」に「閑居百首」と「治承二年別雷社歌合」をアップしました。当ブログに掲載したのをまとめ、手を加えたものです。
また、今回新たに参考資料集のようなものを作りました。「全歌注釈」の本歌や参考歌は、これまでは「千人万首」やその資料集にリンクしていたのですが、これらの参考資料をひとまとめにしようと作成してみたものです。まだ校正は万全でなく、不統一なところ等もあるかと思いますが、少しずつ訂正してゆくつもりです。
更新情報:皇后宮大輔百首 ― 2010年10月28日
定家全釈に皇后宮大輔百首をアップしました。当ブログに連載していたのをまとめ、少し手を加えたものです。
更新情報:千人万首に冷泉為景 ― 2010年10月25日
千人万首の更新は随分久しぶりになってしまいました。江戸時代初期の歌人、冷泉為景です。
定家の孫
中世に繁栄した歌道家は為相の兄為氏を祖とする二条家で、勅撰和歌集の撰者はほぼ二条家に独占され、冷泉家は蚊帳の外に置かれました。しかし二条家が室町時代に滅びてしまうと、やがて冷泉家は最も由緒正しい歌道家として重んぜられるようになります。
二条家と冷泉家は歌風も違ったのです。歌学によく用いられた「
一方、冷泉家は題の本意はもとより重んじますが、「花」は決して「実」のために仕えるものでなく、詞の美しさそのものの価値を尊び、修辞に心を摧くという遣り方をとりました。斬新な表現方法を模索するという意味で冷泉家は革新派と言えます。冷泉家の歌風の最も極端な、そしてすぐれた達成が正徹という歌人です。
為景は正徹の歌風を汲む一人と言ってよいでしょう。
初恋
春しらぬ我が恋草よ打ちとけん心をいつの雪の下萌え
片恋
たのめただ逢ふはかた帆に引きてだになほ行く舟のつひのよるべを
為景のあと、下冷泉家にはこれといった歌人が現れませんでしたが、江戸中期に至り、上冷泉家から為村という大歌人が登場し、冷泉家の歌風の「花」は引き継がれます。
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