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新刊のお知らせ 風雅和歌集2019年10月09日

Kindleにて『風雅和歌集(正保四年版本)』の電子書籍を発売しました。440円です(unlimited 会員の方は無料)。

先日出版した『玉葉和歌集』と同じ正保四年版本を底本としました。新編国歌大観や「中世の文学シリーズ」の本文を参照して校訂しています。

伏見院・永福門院・京極為兼の秀歌がさらに追加されていますが、新世代の京極派歌人の歌も素晴らしいものです。花園院・光厳院は言わずもがなでしょうが、この時代は優れた女流歌人が多いことも特徴です。

隈もなく閨の奥まで射し入りぬ向ひの山をのぼる月影
月はただ向かふばかりのながめかな心のうちのあらぬ思ひに
窓しろき寝覚の月の入りがたに声もさやかにわたる雁がね
見るままに壁に消えゆく秋の日の時雨にむかふ浮雲の空

上から順に、徽安門院祝子内親王徽安門院一条進子内親王の歌です。

Kindle無料キャンペーンのお知らせ2019年09月29日

解註謡曲全集シリーズから、何冊かを選んで無料キャンペーンを実施します。明日(9月30日)17時から10月4日の16時59分まで、unlimitedの会員でない方でも無料でお求め頂けますので、この機会をぜひご利用ください。『草子洗』『隅田川』『自然居士』『小督』『谷行』の5冊です。読みごたえのある作品と、私の好きな作品を選んでみたものです。

また、『夏のおもひで―吉井勇鎌倉歌集』は今日の5時から5日間無料キャンペーンを実施しますので、こちらもぜひどうぞ。

なお、Kindleの電子書籍は専用のデバイスのほかスマホ・タブレットでも読めますが、パソコンでも読むことができます。Kindle Cloud Readerのサイトで登録すれば、ブラウザ上で読めますし、またKindle for PC (Windows・Mac)をインストールして読むこともできます。アマゾンのトップページの上部にある「Kindle無料アプリ」をクリックして下さい。いずれも無料です。

新刊のお知らせ『水無瀬三吟評釈(現代語訳付)』2019年09月27日

Kindleにて福井久蔵の『水無瀬三吟評釈』の電子書籍を発売しました。430円です。

昭和23年喜久屋書店刊の『連歌文学の研究』に収められていた「水無瀬三吟評釈」「湯山三吟評釈」に「飯尾宗祇の伝」を加え、昭和29年に風間書房より出版された本の電子版になります。釈文に沿った現代語訳を新たに付けました。

連歌を初めて読んでみようという方にはお奨めしたい本です。詳しくは上の画像をクリックして下さい。

新刊のお知らせ 『昨日まで』2019年09月14日

昨日まで 吉井勇

Kindleにて吉井勇の第二歌集『昨日まで』の電子書籍を発売しました。216円です。

「明治の青春」が溢れんばかりに詰まっていた処女歌集『酒ほがひ』から三年後の出版ですが、早くも宴の後といった悲哀感ただよう歌集となっています。鎌倉で出逢った恋人との別れが尾を引いているように感じます。

一流の美術家を贅沢に使って麗しい装幀だった『酒ほがひ』に対し、こちらは唯の段ボールみたいな函に、セピア色の紙装の文庫サイズの本。表紙には著者名もなく、ただタイトルの活字を刷った白紙が背に貼り付けられているだけという、究極のシンプルな装幀です。しかし大変気品の感じられるもので、勇自身非常に気に入っていたそうです。私もこれほど地味に品の良い本はちょっとないように感じています。装幀を含め、勇の中で一番好きな歌集かもしれません。

それにしてもあまりにも渋い装幀なので、電子書籍では表紙にイラスト素材を使いました。

ここにはちょっと変わった歌を引いてみましょう。

短銃ぴすとるのあるところまで往かしめよさすらひびとの足のまにまに
秋の日はさむくかなしく路傍みちばたの一人の馬鹿の背にもさすかな
みづうみの山椒魚の夢にさへなほおもひでのありけるものを
ひとふしは江戸のむかしを慕ふらむまたひとふしは今を泣くらむ

二首目の「馬鹿」はもちろん自分のことを言っているのです。四首目は、勇が愛した新内流し、柳家紫朝を詠んだ歌です。

新刊のお知らせ 大田垣蓮月全歌集2019年09月12日

村上素道篇『蓮月尼全集』の和歌篇を電子書籍化したものです(消息篇・伝記篇の電子化は未定です)。
「海人の刈藻」と「拾遺」歌集、それに増補復刻版(思文閣刊)に影印と翻刻が収録された「蓮月歌集」「花くらべ」も加え、蓮月の全歌890余首を収めました。漢字は新字体に改めてあります。

「蓮月歌集」は蓮月手控えの歌集であったらしく、ほとんどは「海人の刈藻」「拾遺」に既出の歌です。未見の歌は私の数えたところでは23首でした。草花の画帖「花くらべ」は全て既出の歌です。

世に知られる名歌は「海人の刈藻」に含まれますが、「拾遺」にも面白い歌が少なくありません。蓮月が西郷隆盛に送り、江戸城無血開城を導いたとも言われる歌もこの「拾遺」に含まれています。

戊辰のはじめ事ありしをり

うつ人もうたるる人もこころせよおなじ御国の御民ならずや

あだみかたかつもまくるも哀なりおなじ御国の人とおもへば

史実かどうかは私にはよくわかりませんが、伝説だとしても蓮月尼にふさわしい話だと思います。幕末京都に降り立った観音様みたいな人でしたから。

 

ところで私の住む鎌倉二階堂地区は台風15号の影響で猛暑の中3日間停電、昨夕ようやく復旧しました。「もう限界」と思っていた頃だったので、本当にほっとしました。今なお停電の続く地域の方々を思うと心が痛みます。

鎌倉は中心部がさしたる被害を受けず、一部の住宅地のみの停電・断水被害でした。ですから食料などはいくらでも買いに行けたのですが、暑さには参ったので、ノートパソコンを持って、街なかのカフェに避難していました。無料でWi-Fiが使え、電源・USBコンセント備え付けの店が近所にあったので、仕事をするのにさほど支障ありませんでした。
大変だったのは漫画家をやっている妻。貸し会議室やカラオケ店、貸しマンションなどをアシスタントさん達と転々、今朝やっと帰宅です。

私は夜は自宅のバルコニーで籐椅子に寝そべりながら、秋の月を眺めて暑さをやり過ごしていました。蓮月の名歌をもじれば、

灯りつかぬ街の暗さに折を得て秋なほ暑き月の下臥し

といったところでしたが、やはりほとんど眠れませんでした。

Kindleオーナーライブラリーで本を借りるには2019年09月03日

先日の記事で触れたオーナーライブラリですが、本の探し方・借り方がちょっと分かりづらいので、備忘のためにもここに記しておこうと思います。

オーナーライブラリで本を無料で借りられるのは、Kindle電子書籍リーダーまたはFireタブレットを持っており、かつAmazonプライムに加入している人のみです。月一冊借りられ、読み終えるまではいつまででも借りていることができます(その間、新たな本を借りることはできません)。

パソコンやスマホからは借りることが出来ません。Kindle専用リーダーかFireタブレットで本を検索し、ダウンロードすることになります。

ストアで「プライム対象(空白)キーワード」と打ち込み、本を検索します。「プライム対象」は「オーナーライブラリー」でも大丈夫だったかも知れません。プライム会員が無料で読める本はオーナーライブラリーにも登録されているはずなので、この探し方が良いのだと思います。

例えば「プライム対象(空白)万葉集」で検索すると、次のような画面になります。


81件がヒットしました。「すべて表示」を撰択すると、対象の電子書籍の一覧が出てきます。私の出した本が最初に出て来るのは光栄です。


探していると、知り合いの方が出版された本が見つかりましたので、ご紹介がてら…。赤枠で囲った「無料でよむ」をタップすると、本がダウンロードされます。


本の返却は、端末からでもパソコンからでも出来ます。パソコンの場合、「コンテンツと端末の管理」にアクセスし、コンテンツタブを開いて、返却したい本の横にあるアクションボタンをクリックします。「この本の利用を終了」をクリックし、「はい」をクリックします。


新刊のお知らせ 玉葉和歌集(正保四年版本)2019年09月02日

Kindleにて『玉葉和歌集(正保四年版本)』の電子書籍を発売しました。540円です(unlimited 会員の方は無料)。

岩波文庫版と同じ正保四年版本を底本としました。書陵部蔵兼右本を参照して校訂しましたので、岩波文庫版とは多少異なる本文となっています。兼右本との大きな違いは、正保四年版本の方が一首多い(後鳥羽院御製)ことです。これで玉葉集をいつでも携帯できるようになったと、一番喜んでいるのは出版した本人です。

タイムセールでKindleが安く買えます2019年09月01日

Kindle三種

明日2日まで、Kindle(Newモデル)が下記価格より2,000円OFF、Kindle Paperwhiteが4,000円OFF、Kindle Oasis (旧モデル、第9世代)が8,000円OFFで購入できます。この機会に検討されてはいかがでしょう。

私は3タイプ全て持っていますが、画面が広くて操作性もすぐれる(ページ送りボタンがあるなど)Oasisを入手してからは、こればかり使うようになり、他の二つは自分で作った電子書籍のチェック以外には使わなくなってしまいました。

電子書籍中心の大読書家の方には、ぜひOasisをお奨めしたいです。コミックもこれだと読みやすいです。

私は仕事でもKindleが手放せず、一日中これで本を読んでいることもよくありますが、以前の機種はそんな酷使にも5年耐えました。

専用機種を持っていると、「オーナーライブラリ」と言って、月に1冊無料で電子書籍が借りられるという特典もあります。1000円の本を5年間毎月借りれば、それだけで6万円得した勘定になります。専用リーダーは決して高い買い物ではないと思います。

新刊のお知らせ『草径集(岩波文庫補訂版)』2019年08月25日

Kindleにて大隈言道歌集『草径集』の電子書籍を発売しました。320円です。

底本は正宗敦夫の校訂になる岩波文庫です。新日本古典籍データベースで大隈言道自ら版下を作った『草径集』が閲覧できるようになっていましたので、岩波文庫を校正してみたところ、誤りが幾つか見つかりましたので、補訂版として電子出版したものです。振り仮名・振り漢字も補足しました。

幕末という激動の時代を、政治とは無縁に生きたような大隈言道ですが、その世界観はなかなかラディカルでした。ものの観察の仕方など、今も学ぶところが多い人と思います。

千人万首 大隈言道

新刊のお知らせ『みだれ髪(初版本電子復刻・全挿画付)』2019年08月17日

与謝野晶子 みだれ髪

Kindleにて与謝野晶子の『みだれ髪』の電子書籍を発売しました。

『みだれ髪』はすでに青空文庫版が無料で入手でき、他にも電子書籍は数種出版されているので、今更と思っていたのですが、美しい初版本の復刻版はいまだ出ていないので、「初版本電子復刻・全挿画付」として出版することにしたものです。

藤島武二装幀の表紙、扉絵、挿画をカラーのデジタル画像として収録しています。

本文については、明らかな誤植・誤脱は改めましたが、なるべく初版本に忠実に従うように努めました。例えば初版本では「かはゆし(可愛し)」が「かわゆし」、「えにし(縁)」が「ゑにし」になっていたりするように、歴史的仮名遣の誤りがいくつか見られます。これらは今流通している文庫版などではきちんと訂正されているのですが、明らかに誤植ではなく、初版当時の晶子の思い込みによる仮名遣だと思われるので、本書ではそのままとしています。従って新潮文庫に基づく青空文庫版とは異同の少なくない本文となっています。

とりあえず著作権の切れた歌人の名歌集はすべてやまとうたeブックスにて電子化する予定でおります。いや「名歌集」というほど評価されていない歌集でも、読む価値のあると思われる歌集はどんどん出してゆきたいと思っております。リクエストも歓迎しますので、お気軽にメール下さい。