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電子書籍の作り方2012年07月19日

拾遺愚草 原文編新訂 拾遺愚草は思いのほか多くの方がダウンロードして下さっていて、作った甲斐もありました。

電子書籍の作り方についてご質問を下さった方もありましたが、PDF文書の場合は大変簡単です。『WORD』や『一太郎』などのワープロソフトで印刷用レイアウトを整えた文書を作成し、それをPDFに変換するだけです。

PDF変換はAdobe社がオンラインで無料サービスを行っていますし(『Abobe Reader』から作成可)、無料の変換ソフトも幾種類かあります。但し、『WORD』の見出しからしおりを作成したり、元文書のハイパーリンクをそのまま生かしたり、といった高度な要求には、無料サービスや無料ソフトは十分対応していないようです。私は『Adobe Acrobat』『いきなりPDF EDIT』というPDF変換・編集の両方ができるソフトを使ってみましたが、私が作りたかったような単純な文書の場合、比較的安価な後者だけで十分だったようです(前者は確かに多機能ですが非常に高価です)。PDF編集ソフトは他にも幾つかあるようなので、よく比較して選ばれると良いと思います。

PDF変換ソフト・PDFフリーソフト比較

PDF文書はHTML文書等に比べるとやや容量が大きいので、DL-MARKETというデジタル・コンテンツのオープンマーケット・サイトに置かせてもらいました。個人でも公開・販売できる電子書籍サイトはまだ少ないものの、これから増えてゆくことでしょう(ePUB文書専用の文楽というサイトもあります)。

電子書籍のメリットはさまざま言われていますが、作る側から言うと、何より安価に作成できる点でしょう。読む側から言えば、重い本を持ち運ばずに外出先・旅先で何冊も読めるという利点はやはり大きい。キーワード検索などができるのも、紙の本にはない長所です。『拾遺愚草』の電子書籍を作ろうなどと思い立ったのも、そもそもは電子ブックリーダーで定家の歌を自分が(・・・)思う存分読みたかったからなのです。