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佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』四国25 熟田津2017年01月04日

熟田津比定地(松山市堀江)

松山市堀江漁港。熟田津の比定地の一つ。(いよ観ネットより)

補録

熟田津にきたつ

伊予国(愛媛県)道後温泉辺りにあった船着場。詳細は不詳で、松山市堀江町・和気町など諸説ある。「にきたづ」「にぎたづ」「みきたづ」とも。

額田王

熟田津にきたつふな乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎいでな

(万葉集の左注に引く『類聚歌林』によれば、斉明天皇の作)

山部宿禰赤人の伊予温泉に至りて作る歌(反歌)

ももしきの大宮人の熟田津に船乗りしけむ年の知らなく

悲別歌
作者未詳(万葉集)

熟田津に舟乗りせむと聞きしなへ何ぞも君が見え来ずあるらむ