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謹賀新年2011年01月01日

椿 2011年元旦 神奈川県鎌倉市

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。本年も当ブログ「雁の玉梓」、ウェブサイト「やまとうた」をどうぞ宜しくお願い致します。

新年即興

玉椿けふ瑕もなき新花の心わすれぬ一年もがな

白梅開花:草木の記録201101022011年01月02日

白梅 神奈川県鎌倉市

近所のテニスコート傍の白梅が咲き始めた。例年より少し早いようだ。

藪椿:草木の記録201101032011年01月03日


ヤブツバキ 神奈川県鎌倉市

裏山の藪椿が次々に花をつけている。

ヤブツバキ 神奈川県鎌倉市



白梅:草木の記録201101072011年01月07日

白梅 神奈川県鎌倉市

梅の花が少し増えた。先日撮ったのと同じ木。

川紅葉:草木の記録201101082011年01月08日

川紅葉 神奈川県鎌倉市

年末からほとんど雨の降らない鎌倉では、《水くくる唐紅》が旧年の美しい紅葉の忘れ形見だ。

厳冬四香:草木の記録201101102011年01月10日

朝の散歩で道辺に見かけた冬の花。どれも良い香りの花ばかりだ。

梅 神奈川県鎌倉市

梅は甘酸っぱいような、微妙な香りだ。木の下に立ってもなかなか香はかげない。立ち去って間もなく、下風が香りを運んで来たりする。昔の人はそれを「梅の香が袖に移った」などと風流に言った。

ロウバイ 神奈川県鎌倉市

ことに香りが高いのは蝋梅(ロウバイ)。甘く、清らかな芳香だ。

ビワの花 神奈川県鎌倉市

盛りは過ぎてしまったが、枇杷の花も上品な香りがする。

スイセン 神奈川県鎌倉市

水仙は爽やかな香り。



梅:草木の記録201101222011年01月22日

年が明けて寒い日が続き、例年より早いと思っていた梅の開花は滞りがちだ。五分咲きといったところか。鎌倉の大長寺にて。

白梅 鎌倉大長寺

薄紅梅 鎌倉大長寺



「百人一首に唱和しよう」ご投稿募集しています2011年01月25日

新年より「百人一首に唱和しよう」を再開しております。毎週日曜に二題出題、一年で百首すべてに唱和しようとの試みです。締め切り前にご投稿頂いた作品には、水垣が簡単な感想を付けさせて頂いております。
百人一首の歌を踏まえてさえいれば、どのような歌い方でも結構です。和歌の創作に熱意をお持ちの方のご投稿をお待ちしております。

ミモザ:草木の記録201101272011年01月27日

ミモザの花芽 神奈川県鎌倉市

ご近所のミモザの花芽が色づいている。

白氏文集卷五十三 閑臥2011年01月29日

静岡県下田市

閑臥   白居易

盡日前軒臥  尽日(じんじつ)軒を前に()
神閑境亦空  (こころ)(しづ)かに(きやう)()(くう)なり
有山當枕上  山の枕上(ちんじやう)に当つる有り
無事到心中  事の心中(しんちゆう)に到る無し
簾卷侵床日  (すだれ)巻かれ (とこ)(おか)す日
屏遮入座風  (へい)(さへぎ)る 座に()る風
望春春未到  春を望むも春(いま)だ到らず
應在海門東  (まさ)海門(かいもん)の東にあるべし

【通釈】一日中、軒に向かって寝床に臥し、
心しずかに、空の境地にある。
枕もとにちょうど山が望まれる。
心中、雑事に煩わされることは無い。
捲き上げた簾から、寝床に日が射し込み、
部屋に吹き入る風は、屏風が遮ってくれる。
待ち望む春はまだ到らない。
今ごろ海峡の東に来ているだろう。

【語釈】◇海門 陸地に挟まれた海の通路。瀬戸。海峡。

【補記】長慶三年(823)、五十二歳、抗州での作。「望春春未到 応在海門東」を句題に慈円・定家が歌を詠んでいる。

【影響を受けた和歌の例】
みちのくや春まつ島のうは霞しばしなこその関路にぞ見る(慈円『拾玉集』)
清見潟あけなむとする年なみの関戸の外に春や待つらん(藤原定家『拾遺愚草員外』)