佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』四国24 松山 ― 2017年01月02日
松山城より松山市街を望む
補録
松山
愛媛県の県庁所在地。松山城を中心とする城下町として発達した。道後温泉で名高く、また正岡子規や夏目漱石ゆかりの地として、文学との縁も深い。
池田基永妻の桂舟とともに、しばらく故郷へかへるべき事いできぬとて、暇申しに来たるときによめる
君がゆく伊予の松山年ふともいよいよ待たむ伊予の松山
故郷の御墓荒れけん夏草のゑのころ草の穂に出づるまでに
松山の城大いなる手のうへに宝塔のごと光る夕映
城山に高くのぼりて日にきらふ古ぐに伊予はわれのまにまに
正宗寺の墓にまうでて色あせし布団地も見つ君生けるがに
竹の里の大人も眠るや正岡家累代の墓さみだれのなか
四国路の旅の終わりの松山の夜の「梅錦」ひやでください
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