佐佐木信綱編『和歌名所めぐり』山陽線7 福山・鞆2016年06月28日

鞆の浦 仙酔島

写真は鞆の浦の仙酔島(福山観光情報サイトのフォトライブラリーより)。

福山

阿部氏の旧城下。

新井洸

福山城の天主に立てば真下まつしたに桜花見ゆ三味線もきこゆ

弾丸たまよけのくろがね張りし天守閣花曇りせる空に高しも

福山より軽便鉄道あり(注:かつて福山から鞆まで鞆鉄道線が通じていたが、昭和二十九年に廃止された)。瀬戸内海に臨む。古来の要津。

平岡呉岳

夢の国か神の国かも鞆の江の仙酔島せんすいじまの春のあけぼの

補録

鞆の浦

広島県福山市鞆地区の入江。万葉集以来の歌枕。

大伴旅人(万葉集)

我妹子わぎもこが見しともの浦の天木香樹むろのき常世とこよにあれど見し人ぞなき

鞆の浦の礒のむろの木見むごとに相見し妹は忘らえめやも

作者未詳(万葉集)

海人あま小舟をぶね帆かも張れると見るまでに鞆の浦廻うらみに波立てり見ゆ

宗尊親王

つれなさのこれやうき身のともの浦さびしくたてる磯のむろの木

木下長嘯子

わすれめや霞のひまの磯づたひ漕ぎいづる舟のともの浦波

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