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雲の記録200912282009年12月28日

2009年12月28日午後4時26分鎌倉市二階堂

朝方雨が降るが、やがて日射しが漏れ、午後には晴天となる。夕方には積雲が広がり、暗い夕焼となる。上の写真は午後四時半頃の西の空。下は同じ頃の東の空。東の空は入道雲とも呼べそうな雄大積雲が湧いていた。鎌倉市の大塔宮参道にて。

2009年12月28日午後4時25分

白氏文集卷十三 長安閑居2009年12月28日

長安の閑居    白居易

風竹松煙晝掩關  風竹(ふうちく) 松煙(しようえん)(くわん)(おほ)へば
意中長似在深山  意中(いちゆう) 深山(しんざん)()()(ちやう)
無人不怪長安住  人の怪しまざる無し 長安(ちやうあん)(ぢゆう)
何獨朝朝暮暮閑  (なん)ぞ独り朝々(てうてう)暮々( ぼ ぼ )(かん)ならんと

【通釈】風にそよぐ竹、松葉を焚く煙――昼間に閂をかけて家に閉じ籠れば、
心の中は深山にあるのにまさる。
誰も怪訝に思わぬ人はいない。長安に住んで、
どうして私独り朝な夕な閑静に過ごしているのかと。

【語釈】◇掩關 門に(かんぬき)をかけて閉じ籠る。

【補記】長安の街中にあって閑居している己を誇る。文選の「大隠隠朝市(大隠は朝市に隠る)」が念頭にあるか。但し白居易は自身の立場を大隠でも小隠でもない「中隠」と呼んだ(白氏文集巻五十二「中隠」)。大江千里が『句題和歌』で第四句「何獨朝朝暮暮閑」を題に歌を詠んでいる。

【影響を受けた和歌の例】
はかもなくならむ我が身のひとりしてあしたゆふべにしづかなるらむ(大江千里『句題和歌』)