夜見が浜
米子より北西に、美保湾と中海とを隔つる沙洲。米子より洲端の境まで鉄道あり。(注:鳥取県西端部。今は普通「弓ヶ浜」と呼ぶ。米子駅から境港駅までJR境線が運行している。)
今井康子
夜見が浜朝しほさせば靄の中に網うつ人の影おぼろなり
投網うつ日野の河尻砂ふめば目もはろかなり夜見の浜松
錦織幸子
夜見が浜白き砂原小松原月草に吹くしろがねの風
月かげはほのかにさして海にゆく千鳥啼くなり夜見の大浜
境
夜見が浜の尖端にあり。(注:鳥取県境港市。もと境町と言ったが、昭和二十九年、近隣の町村を合併して境港市と称した。)
錦織幸子
汽笛鳴りぬ又鳴りぬ錨上ぐる音境の港雨にうるめり
今井康子
一筋の潮をへだてて隣国の陸にもうつる此町の灯よ
最近のコメント