論語 述而編十五 ― 2010年01月09日
不義而富且貴
子曰、飯疏食飮水、 子の
曲肱而枕之、樂亦
在其中矣、不義而 其の
富且貴於我如浮雲 富み
【通釈】先生が言われた、「粗末な飯を食べ、水を飲み、腕を枕にして寝る。楽しみはやはりそんな暮らしにもあるものだ。義に背いて富を得、高い地位を得ても、私にとってそんな生活は浮雲のようにはかない」。
【補記】述而編第七の十五の全文を引用した。富については里仁編にも言及があり「富と貴きは、是れ人の欲する所なり。其の道を以て之を得ざれば、
「不義而富且貴於我如浮雲」を句題とした和歌が南北朝時代の勅撰集『新千載和歌集』に見える。
【影響を受けた和歌の例】
身にたへぬ我が名もよしや
コメント
_ 三友亭主人gatayan ― 2010年01月09日 18時58分
_ 水垣久 ― 2010年01月10日 16時22分
富自体を目的にすると、歪んでくるんでしょう。富や地位を追求する人々が支配する社会は醜くなります。どこの国とは申しませんが。
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://yamatouta.asablo.jp/blog/2010/01/09/4804267/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
なかなか・・・
美味しいものは食べたいし、うまい酒は飲みたいし、車もいいのに乗りたいな・・・・ファッションにはあんまり興味がないのでいい服は着たいとは思わないけれど。
でも、孔子様の頃から2000年以上すぎてなお、こんな人間がいるから、論語の意味もいつまでも健在なんでしょうね。